運送業への就職や転職を考える際、どのくらいの年収を得られるのか、気になる方も多いのではないでしょうか。運送業の年収は、運転する車両の大きさや配送距離、経験年数、雇用形態などによって異なります。収入を増やすには、資格の取得や職種・働く場所の見直しも重要です。
本記事では、トラックドライバーの平均年収をはじめ、年収を左右するポイントや正社員と業務委託の違い、年収アップを目指す方法について詳しく解説します。
目次
運送業の平均年収はどれくらい?

厚生労働省「job tag」の最新データによると、トラックドライバーの平均年収は507.2万円とされています。ただし、実際の年収は働く場所や年齢、経験年数などによって異なるのが実情です。
また、賞与の有無や残業時間、各種手当によっても収入には差が生じます。そのため、求人を比較する際は、基本給だけでなく賞与や手当を含めた年間の収入を確認することが大切です。
運送業の年収を左右する3つのポイント

運送業の年収は、仕事内容や働き方によって大きく変わります。ここでは、年収を左右する3つのポイントについて詳しく解説します。
運転するトラックの大きさ
運転するトラックの大きさは、運送業の年収を左右する重要なポイントの1つです。一般的に、大型トラックは中型・小型トラックよりも高い運転技術が求められ、長距離輸送を担当する機会も多いため、収入が上がりやすくなります。
配送距離の長さ
配送距離の長さも、運送業の年収に影響を与えるポイントです。通常、長距離配送は近距離配送より一度の運行にかかる時間が長く、単価が高くなりやすい傾向があります。また、運行が深夜に及んだり、宿泊を伴ったりすると、稼働条件に応じて給与が上乗せされるケースも見られます。
経験年数や保有資格
経験年数や保有資格も、運送業の年収を左右する要素です。経験を積み、業務の習熟度や安全運転の実績が評価されれば、昇給や責任ある立場への登用といったチャンスにつながる可能性があります。また、業務に役立つ資格を保有しているかどうかも、年収に影響を与えるポイントといえるでしょう。
運送業の年収を雇用形態別に比較

運送業は、働き方によって収入の仕組みや安定性に違いが生まれます。ここでは、運送業の年収を雇用形態別に解説します。
正社員は安定した収入を得やすい
運送業の正社員は、基本給に加えて賞与や各種手当が支給されることが多く、月ごとの仕事量に左右されにくい点が特徴です。年収の目安は400万~500万円程度で、大型トラックの運転手や大手企業では600万~800万円以上を目指せる場合もあります。
家族手当や無事故手当などが設けられている会社もあり、毎月の収入を安定させながら、経験や勤続年数に応じた昇給も期待できます。
業務委託は成果によって収入が変わる
業務委託は、企業と雇用契約を結ばず、個人事業主として配送を請け負う働き方です。荷物1個あたりの単価が設定された成果報酬型が多く、配達件数を増やすことで高収入を目指せます。
一方、仕事量や稼働日数によって売上が変動するため、毎月安定した収入を得られるとは限りません。また、車両代やガソリン代、保険料などの経費は自己負担となり、確定申告や納税も自分で行う必要があります。
運送業で年収を上げる方法

運送業で年収を上げるには、経験を積むだけでなく、将来を見据えて働き方を見直すことが大切です。ここでは、年収アップにつながる具体的な方法を紹介します。
仕事の幅が広がる資格を取得する
資格を取得すると担当できる仕事の幅が広がり、年収アップを目指しやすくなります。たとえば、大型免許やけん引免許があれば、さまざまな車両を運転できるようになり、応募先の選択肢も増えます。
また、フォークリフト運転技能講習や危険物取扱者などの資格も、業務内容によっては評価の対象になります。資格手当の有無や取得後に担当できる業務を確認したうえで、収入アップにつながる資格を選ぶことが大切です。
平均年収の高い職種を選ぶ
同じ「運送業」でも、職種によって平均年収には差があります。年収アップを目指すなら、宅配やルート配送、幹線輸送、運行管理といった職種ごとに仕事内容と収入水準を比較し、より高い収入が見込める職種を選ぶのも一つの方法です。
給与体系や手当の良い会社に転職する
給与体系や手当が充実した会社に転職するのも、年収アップにつながる有効な選択肢です。基本給だけでなく、歩合給の仕組みや賞与の支給回数、深夜・休日稼働に対する手当によって、実際の年収は異なります。
求人を比較する際は、記載されている給与例だけでなく、残業代の有無や歩合給の算定方法、賞与の支給実績なども確認しましょう。
軽貨物ドライバーの収入を左右する求人選びのポイント
運送業へのへの就職・転職をを検討している方のなかには、普通自動車免許から始めやすい軽貨物ドライバーに興味を持つ方もいるでしょう。軽貨物ドライバーの収入や働きやすさは、雇用・契約形態や報酬体系、経費の負担などによって異なります。求人を探す際は、提示されている報酬額だけでなく、次のポイントも確認することが大切です。
- 雇用・契約形態と報酬体系
- 車両や燃料などの経費負担
- 配送エリアや荷物量
- 研修や業務中のサポート体制
雇用・契約形態と報酬体系
軽貨物ドライバーの求人には、正社員やパート・アルバイト、業務委託など、さまざまな働き方があります。正社員は毎月の給与が比較的安定しやすい一方、業務委託は配達件数や稼働日数によって収入が変わることが一般的です。
求人を比較する際は、月給や報酬例だけでなく、固定給と歩合給の割合、賞与や手当の有無、報酬の計算方法まで確認しましょう。
車両や燃料などの経費負担
業務委託で働く場合は、車両代やガソリン代、保険料、車検・整備費などを自分で負担することがあります。求人に高い報酬例が掲載されていても、必要経費を差し引くと、実際に手元に残る金額が想定より少なくなる可能性があります。
車両を持っていない場合は、車両のリース制度があるか、リース料金や保険料が報酬から差し引かれるかも確認しておきましょう。
配送エリアや荷物量
同じ軽貨物配送でも、担当するエリアや荷物の種類、1日の配達件数によって業務の負担は異なります。狭いエリアを回るルート配送もあれば、複数の地域を移動するスポット配送や企業間配送もあります。
安定した収入を得るためには、希望する収入に見合った仕事量が確保されているかを確認することが重要です。想定される配達件数や稼働時間、繁忙期と通常期の仕事量の違いなども聞いておくとよいでしょう。
研修や業務中のサポート体制
軽貨物配送が未経験の場合は、研修や同乗指導の有無も確認したいポイントです。荷物の扱い方や配送ルートの組み立て方、端末の操作方法などを事前に学べる環境であれば、仕事を始める際の不安を軽減できます。
また、配送中に事故や車両トラブルが発生した場合の連絡先や、荷物を予定どおり届けられない場合のフォロー体制も重要です。仕事内容や収入だけでなく、安心して業務を続けられる環境が整っているかも確認したうえで、自分に合った求人を選びましょう。
運送業の年収に関するよくある質問

運送業の年収に関するよくある質問を紹介します。
Q:運送業で年収500万円は目指せる?
運送業で年収500万円を目指すことは可能です。ただし、実際の年収は稼働先や経験年数、運転する車両の種類、配送距離などによって異なります。収入を増やしたい場合は、大型トラックや長距離輸送など、比較的単価の高い仕事を担当するのも一つの方法です。
さらに、各種手当が充実した会社を選ぶことで、年収アップにつながる可能性があります。
Q:未経験でも運送業で稼げる?
未経験者にも、運送業で収入を伸ばすチャンスはあります。軽貨物配送や小型トラックの業務は普通免許で応募できる求人も多く、初めての人でも挑戦しやすい分野です。
一方、最初のうちは道順や荷物の扱いに慣れず、思うようにルートを回れないこともあります。焦らず経験を重ね、効率的なルート設定や時間管理、安全運転を徹底することが、安定した収入につながります。
Q:年齢が高くても年収アップを目指せる?
運送業の年収は、年齢だけで決まるものではありません。年齢が高くても、運転経験や安全運転の実績、保有資格などが評価されれば、収入アップにつながる場合があります。
ただし、応募できる仕事内容や稼働条件は会社によって異なります。求人を選ぶ際は、年齢条件に加え、免許や経験、体力面で無理なく続けられる業務か確認しましょう。
運送業の年収は働き方によって大きく変わる
運送業の年収は、車両の大きさや配送距離、経験年数、保有資格、雇用形態などによって異なります。年収アップを目指すなら、業務に役立つ資格の取得や、働き方の見直し、待遇の良い会社への転職なども有効です。希望する収入やライフスタイルを明確にしたうえで、自分に合った業務を選ぶようにしましょう。
この記事の執筆者

軽カモツネット編集部
軽カモツネットは株式会社ギオンデリバリーサービスが運営する、軽貨物ドライバー向けの情報発信メディアです。運営元のギオンデリバリーサービスは2013年の設立以来、神奈川県相模原市を中心に業務委託ドライバーの開業支援や宅配サービスの運営など多岐にわたるサポートを行ってきました。拠点数は全国40カ所以上、約2,000名のドライバーが、日々安全で効率的な配送をご提供しています。軽カモツネットでは、軽貨物ドライバーの皆様のニーズに応え信頼される情報を発信してまいります。





