中型二種免許について、「取得しても意味ないのでは?」と疑問に感じる方も多いかもしれません。中型二種はマイクロバスなどを使う仕事で役立つ一方、活かせる仕事が限られることから、取得に迷うケースもあります。本記事では、中型二種が「意味ない」といわれる理由やメリット・デメリット、取得条件について分かりやすく解説します。
目次
中型二種とは?

中型二種免許があると、マイクロバスや送迎バスなどを使って乗客を運ぶ仕事に就くことができます。ここでは、中型二種で運転できる車両と、免許が必要になる主な仕事を見ていきましょう。
中型二種で運転できる車両
中型二種免許を取得すると、乗車定員11人以上29人以下、車両総重量11t未満、最大積載量6.5t未満の中型自動車を使って乗客を運ぶことができます。代表的な車両として、マイクロバスや送迎バスなどが挙げられます。
また、運転できる範囲には普通自動車や小型特殊自動車、原動機付自転車も含まれます。さらに、普通二種免許が必要な車両にも対応可能なため、タクシーなどの営業運転も可能となります。
中型二種が必要な仕事
中型二種免許は、中型車両を使用して乗客を有償で運ぶ仕事に必要な資格です。主な仕事として、バス会社等に委託されて運行するスクールバスや、ホテルやゴルフ場のシャトルバス、企業の従業員送迎、小規模な観光・貸切バスなどが挙げられます。さらに、中型車両を使用する福祉送迎や介護タクシーなどで利用者を輸送する際にも中型二種が必要となります。
中型二種が「意味ない」といわれる理由

中型二種免許は、用途によっては役に立つ一方で、取得しても活かせる場面が限られることがあります。ここでは、中型二種が「意味ない」と言われる主な理由を見ていきましょう。
大型二種があれば中型車にも対応できる
中型二種免許が「意味ない」といわれる理由の一つは、大型二種免許があれば中型二種が必要な車両にも対応できるためです。大型二種を取得すると、大型バスだけでなく、マイクロバスなどの中型車も運転できます。そのため、将来的に大型バスの運転を考えている場合は、最初から大型二種を取得した方が効率的といえます。
活かせる仕事が大型二種より限られる
大型二種免許に比べて活かせる仕事の幅が限られる点も、中型二種免許のデメリットです。中型二種で対応できるのは、主にマイクロバスや中型の送迎車両などです。一方、路線バスや大型の観光バス、高速バスなどを運転するには、大型二種免許が必要になります。バス業界でより幅広い求人を検討したい場合は、中型二種だけでは応募できる仕事が限られる点を理解しておきましょう。
二種免許が不要な場合もある
送迎の仕事であっても、必ず二種免許が必要とは限りません。この点も、中型二種が「意味ない」といわれる理由の一つです。たとえば、ホテルや病院、介護施設、幼稚園、企業などが、利用者や従業員を無料で送迎する場合は、一種免許で運転できるケースがあります。中型二種の取得を検討する際は、希望する仕事で二種免許が必要かどうかを事前に確認しておくことが大切です。
中型二種を取得するメリット

中型二種免許は「意味ない」といわれる一方で、取得するメリットもあります。ここでは、中型二種の主な利点を紹介します。
マイクロバスなどを使う仕事に応募できる
中型二種免許を取得すると、マイクロバスなどを使って乗客を有償で運ぶ仕事に応募することが可能です。求人によっては「中型二種以上」を応募条件としているケースもあるため、取得することで仕事の選択肢を広げられます。また、将来的に大型二種を目指す場合も、中型車で実務経験を積む機会につながります。
大型二種より取得の負担を抑えられる場合がある
中型二種の教習時間や費用は、普通免許・準中型免許・中型一種免許など、すでに取得している免許の種類によって異なります。たとえば、中型一種免許を持っている人が中型二種を取得する場合は、大型二種免許よりも技能教習の時限数が少なく、費用や取得までの期間を抑えられることがあります。
大型バスを運転する予定がなく、マイクロバスなどの中型車を扱えれば十分な人にとっては、取得の負担を抑えやすい点もメリットといえるでしょう。
中型二種の取得条件

中型二種免許を取得するには、年齢や運転経歴など一定の条件を満たす必要があります。ここでは、中型二種の取得条件を解説します。
年齢・免許保有期間の条件
中型二種免許を取得するには、原則として満21歳以上で、普通免許・準中型免許・大型特殊免許のいずれかを取得してから通算3年以上の運転経歴があることが条件となります。なお、免許停止期間は運転経歴には含まれません。
ただし、二種免許などの受験に必要な年齢や運転経歴の条件を緩和するための「受験資格特例教習」を修了すると、満19歳以上かつ普通免許などの保有期間が通算1年以上で受験できます。
AT限定中型二種という選択肢もある
2026年4月から、中型二種免許にもAT車のみを運転できる「AT限定免許」が新設されました。AT限定で取得する場合は、MT車のクラッチやギア操作に関する教習が不要となるため、MT免許よりも教習時間を短くできます。仕事でAT車のみを運転する予定であれば、AT限定中型二種も選択肢の1つです。
ただし、AT限定免許ではMT車は運転できないため、勤務先で使用する車両を確認してから、取得する免許を選ぶことが大切です。
中型二種を取得して後悔しないためのポイント
中型二種免許の取得を検討する際には、将来どんな車両を運転したいのかを明確にしておくことが大切です。マイクロバス中心の仕事を希望するなら中型二種が適していますが、路線バスや大型観光バスを運転する可能性がある場合は、最初から大型二種免許の取得を検討したほうが、将来的な選択肢を広げやすくなります。
また、教習にかかる費用や、勤務先で資格取得支援制度を利用できるかどうかをあらかじめ確認しておくことも、重要なポイントです。
中型二種免許に関するよくある質問
中型二種免許の取得を検討する際によく寄せられる疑問と回答をまとめました。不安や疑問を解消するための参考にしてください。
Q:普通免許からいきなり中型二種を取得できますか?
取得条件(満21歳以上・通算3年以上の運転経歴)を満たしていれば、普通免許(一種)から直接中型二種を取得することは可能です。ただし、指定自動車教習所に通う場合は、学科・技能ともに教習時間が長くなるため費用と期間がかかります。また、「受験資格特例教習」を修了すれば19歳以上・経歴1年以上から挑戦可能です。
Q:費用や期間はどのくらいかかりますか?
保有している免許の種類(普通MT、準中型、中型一種など)や教習所によって異なりますが、普通免許(MT)所持の場合で費用は約30万円〜50万円、教習期間の目安は通学で1〜2ヶ月程度(合宿なら8〜12日程度)です。すでに中型一種を取得している場合は、教習時間・費用ともに大幅に削減できます。
Q:中型二種と大型二種で迷ったらどちらを選ぶべきですか?
将来的に路線バスや大型観光バスを運転する可能性が少しでもあるなら、最初から「大型二種」を目指すのがおすすめです。大型二種があれば中型・小型の二種車両もすべて運転できるため、二重に教習費用を払う手間を省けます。一方、「送迎業務やマイクロバスしか運転しない」「取得コストや教習難易度を極力抑えたい」などと明確に決まっている場合は中型二種が適しています。
Q:中型二種の教習や技能検定の難易度は高いですか?
一種免許に比べて安全確認や乗客の乗り心地に配慮した運転が厳しく審査されるため、難易度は高めです。また、車両サイズが普通車より大きくなるため、鋭角コースや後方補正など、二種特有の技能課題への対応が必要となります。
中型二種免許の必要性は仕事によって異なる
中型二種免許は、マイクロバスや送迎バスを使う仕事に活かせる資格です。ただし、将来的に大型バスを運転したいと考えている人には、大型二種免許のほうが適しているケースもあります。取得を検討する際は、希望する仕事で必要な免許や使用する車両を確認し、将来の働き方に合ったものを選ぶことが重要です。目的を明確にしたうえで、自分にとって本当に必要な免許かどうかを判断しましょう。
この記事の執筆者

軽カモツネット編集部
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