多くの軽貨物ドライバーが使用する軽バンは、仕事の効率や収益に直結する重要な存在です。しかし、積載量を重視するのか、燃費や運転のしやすさを優先するのかによって、最適な車種は異なります。
本記事では、軽貨物配送の現場で重視されているポイントをもとに、「最強の軽バン」はどれなのかを検証。代表的な軽バンを項目別に比較して解説します。
軽貨物配送における”最強の軽バン”とは?

軽貨物配送で「最強の軽バン」を選ぶには、まず自分の業務に必要な条件を整理することが大切です。どのような荷物を運ぶのか、どんな働き方をするのかによって、重視すべきポイントは変わります。
ここでは、軽貨物配送で重視される要素を整理しながら、「最強」と呼ばれる軽バンの条件を解説します。
軽貨物配送で求められる車両性能
軽貨物配送で求められる車両性能としては、以下がポイントとなります。
- 荷物を無理なく積める積載性
- 日々の燃費を抑えられる経済性
- 過酷な使用に耐える耐久性
- 重い荷物を載せても安定して走れる走行性能
- 運転時の負担を軽減する扱いやすさ
長時間の稼働や連日の使用を前提とするため、エンジンや足回りが商用利用向けに設計されているかどうかが重要です。見た目や価格だけでなく、実務に耐えうる性能を備えているかが、軽バン選びの大切なポイントといえます。
最強=万能ではない
軽貨物配送における「最強の軽バン」は、運ぶ荷物の内容や量、走る距離、働き方によって異なります。積載性を重視する人もいれば、燃費や運転のしやすさを優先したい人もいるためです。
一般的に評価の高い車種であっても、業務内容に合わなければ使いにくく感じることがあります。自分の配送スタイルに合った軽バンを選ぶことが最も大切だといえるでしょう。
【軽貨物】代表的な軽バンの車種は?

軽貨物配送で使用される軽バンには、それぞれ異なる特徴があります。積載性を重視したモデルもあれば、作業のしやすさや快適性に強みを持つ車種もあり、どの車が自分にとって「最強」かは業務内容によって変わります。
ここでは、軽貨物配送で使われている代表的な軽バンの車種を紹介します。
スズキ エブリィ

引用:スズキ株式会社
スズキ エブリィは、軽貨物配送で広く使われている定番の軽バンです。箱型の荷室は広く、荷物を効率よく積み込むことができます。小回りが利く設計のため住宅街や狭い道路でも走行しやすく、日々の配送業務をスムーズに進めやすい点が特徴です。
商用向けグレードはコストパフォーマンスが高く、業務内容に合わせて装備や内装をカスタマイズしやすいことも魅力の1つといえます。実用性と柔軟性のバランスに優れ、多くの軽貨物ドライバーに選ばれています。
ホンダ N-VAN

引用:本田技研工業株式会社
ホンダ N-VANは、使い勝手の良さと快適性を重視した軽バンです。助手席側に柱のない大きな開口部を備えており、荷物の積み降ろしをスムーズに行えます。
運転席以外をフラットに使える室内構造に加え、床面の高さを低く抑えた設計により、作業時の負担を軽減する仕様となっている点も特徴です。安全装備や燃費性能も充実しており、積載性と乗り心地のバランスに優れた一台といえます。
ダイハツ ハイゼットカーゴ

引用:ダイハツ工業株式会社
ダイハツ ハイゼットカーゴは、業界最強クラスの積載力と実用性を備えた軽バンです。後部座席を倒すことで床面をフラットに使えるため、大きな荷物や長さのある荷物も積み込みやすい構造となっています。
2021年のフルモデルチェンジでは「スマートアシスト」が全車に標準装備されるなど、走行性能や安全設備も充実しており、使い勝手の良さと安心感の両立を求めるドライバーから人気を集めています。
日産 NV100クリッパー

引用:日産自動車株式会社
日産 NV100クリッパーは、スズキ エブリィのOEM供給を受けて製造されている軽バンです。広さに余裕のある荷室と低く平らな床面により、荷物の積み降ろしを効率よく行えます。
さらに、バックドアの開口部が大きく、作業動線を確保しやすい点も特徴。小回りが利く車体設計に加え、衝突被害軽減ブレーキなどの安全装備も充実しており、日常的な宅配や企業向け配送など、幅広い用途で安定した運用がしやすい車種として選ばれています。
三菱 ミニキャブ

引用:三菱自動車工業株式会社
三菱 ミニキャブは、実用性を重視するドライバーから支持されている軽バンです。荷室は広く、荷物を積載することを前提とした設計となっています。
市街地や住宅街での走行もしやすく、日常業務で使いやすい車両といえます。また、「三菱e-Assist」などの安全支援機能を搭載し、EVモデル(ミニキャブEV)も存在するなど、安全性やコストパフォーマンス、環境性能の面からも注目されています。
最強の軽バンは?おすすめ車種を項目別に比較

軽貨物配送で使う軽バンは、用途に合った性能を見極めることが重要です。どの車種が「最強」と感じられるかは、荷物の量や配送距離、日々の運転環境によって変わります。
積載量・燃費・操作性の3つの視点から、それぞれにおすすめの「最強軽バン」を見ていきましょう。
積載量で比較|荷物が積みやすい軽バンは?
軽バン選びでは、どれだけ荷物を積めるかに加え、積み下ろしのしやすさも重要な判断材料の1つです。
荷室が広く、床面がフラットな車両であれば、荷物を無駄なく積載でき、作業効率の向上にもつながります。開口部が大きく天井が高い軽バンであれば、扱える荷物の種類や量も広がるでしょう。
荷室の広さと使いやすさの観点から評価の高い軽バンとしては、以下の車種が挙げられます。
これらの車種は荷室がフラットで開口部も広く、段ボールや折りコンを効率よく積載できます。特にエブリイとハイゼットは奥行きと天井高のバランスが良く、軽貨物配送の定番とされています。
燃費で比較|コストを抑えられる軽バンは?
燃費性能も、軽バン選びの重要なポイントとして挙げられます。
特に長距離走行が多い場合は、燃費の差がガソリン代に直結します。個人事業主として稼働する軽貨物ドライバーにとって、ガソリン代は自身の手取り額を大きく左右するポイントの1つです。
近年は、軽バンでも燃費性能が改善されたモデルが登場しており、効率的な運用が可能です。燃費の良さで評価の高い軽バンとしては、以下の車種が挙げられます。
N-VANは軽バンの中でも燃費性能が高く、長距離や定期配送が多い場合にガソリン代を抑えやすい車種です。エブリイは、年式が新しいモデルで燃費性能が大きく改善されています。
操作性で比較|毎日乗っても疲れにくい軽バンは?
積載量や燃費とあわせて見ておきたいのが、運転のしやすさです。軽貨物配送ではハンドルを握る時間が長くなるため、車両の扱いやすさは作業効率や身体への負担に影響します。
特に、周囲の状況を把握しやすい視界の広さや車体を思い通りに動かせる小回りの良さは、狭い道路や住宅街を走行する際の安心感につながります。
停車と発進を繰り返す配送業務では、操作がしやすいかどうかも重要なポイントです。運転のしやすさでおすすめの軽バンとしては、以下の車種が挙げられます。
N-VANは視界が広く、住宅街や狭い路地での運転がしやすい設計となっています。ハイゼットも小回りが利き、初めて軽バンに乗る方でも扱いやすい車種といえます。
自分の配送スタイルに合った軽バンを選ぼう
軽貨物配送における「最強の軽バン」の条件はドライバーによって異なり、すべての人に共通する最強の1台があるわけではありません。積載量を重視するのか、燃費や維持費を優先するのか、あるいは毎日の運転のしやすさを重視するのかなどによって、選ぶべき車種は変わります。
大切なのは、自分の業務内容や働き方を把握したうえで、それに合う性能を備えた軽バンを選ぶことです。本記事で紹介した比較ポイントを参考に、自分にとって本当に使いやすい一台を見極めてみてください。
この記事の執筆者

軽カモツネット編集部
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